40代の転職はこれが最後のチャンスと覚悟を持って挑みますよね?
内定を獲得できればうれしい反面、これが運命の企業なのか?それとも他に良い救世主が現れるのではないかと疑心暗鬼に陥るもの。
私も感情抜きで動ける強い精神力が欲しかったですが、同業界・異業種転職を果たしたマサさんも同じ思いだったようです。
倒産絡みのリストラなので退職金や再就職フォローが一切ない
はじめまして、現在営業職として働いていますマサと申します。
42歳で妻と今年3歳になる息子と3人で生活しています。
家族仲は非常に良く、夫婦で子供の日簿の成長を見守っていくのが毎日の楽しみです。
私はかつて都内の中小企業で貿易業務を担当。
新卒から1回転職経験はあったものの、10年以上貿易会社に勤めてきましたが景気のあおりを受けてあっさり倒産。
ちょうど私が40歳の時のことでした。
倒産だったため会社からの退職金や再就職支援のアフターフォローは一切なく、家庭を持つ一家の大黒柱から突然無職の身に大転身。
こりゃ参りましたね。
流石に「大丈夫だ!俺に任せとけ!!」って言えなかったのは悔しかったなぁ。
家庭内では妻は心配するし、子供は事情を知らず遊んでいるので家族の前では気丈な夫を演じてはいたものの、内心はとてつもない不安と焦りに襲われていました。
「明日から家族をどうしよう?」との不安が何度も頭の中をよぎるので、迷ってないでとにかく行動に移すしか有りません。
比較的大手で幅広い年代層の求人があるリクナビNEXTに登録したのを皮切りに、リクルートエージェントに登録。
一方でリアル世界では、ハローワークに通い始めました。
可能な手段は何でも使い、とにかく1日でも早く新しい仕事を見付けるため行動を開始。
転職エージェントの担当者にもハローワークにもそれまでの経歴をしっかり伝えた上で、自分自身の切羽詰まってる状態を伝え、強い協力依頼をしました。
もちろん、友人たちにわけを話し「良い仕事はないか?」とコネを頼ってみたり、ネットを活用して自分で企業の求人を探したりもしました。
貿易業界としての経験はある程度あったものの、「この際仕事が見つかればどんな業界でも良い」と考えていたのの確か。
業界を絞らなければ確かに「未経験可」「年齢問わず」といった求人はありましたが、業界を絞らないと一方で発生する「その業界を志望する動機」を見付けるのが困難でした。
リストラされて不安だが譲れない条件を決めてガンガン応募
転職活動自体、非常に焦っていた気持ちと同時に不安もいくつもありました。
その不安の大きなものが、自分自身が40代であることと、家庭を持っていることが大きかったですね。
いくら前職が倒産した理由とはいえ
- 40代でも本当に転職できるか?
- 転職先が最速で見つかるか?
- 給与は家族を養える十分のもか?
がとにかく不安でしたね。
ただ、不安でいても何も変わらないので「譲れない条件」をリストアップし、転職エージェントの担当者やハローワークに伝えてひたすら条件に合う求人を探していくしかありません。
譲れない条件は譲らないと40代の転職活動に対して自らハードルを上げつつもプライドは捨て、養える条件があれば新しいことでも1から頑張ると強く心に決めていました。
どんな求人を紹介してもらえるか?どんな転職先に巡りあえるか?ドキドキな気持ちを持ちながら毎日落ち着かない気持ちで過ごしていました。
途中心が折れそうになるほどネガティブになったこともありますが、家族の笑った顔を目の前でみると私の気持ちは鼓舞し背中をそっと後押ししてくれました。
内定が出ても運命の企業なのか分からないジレンマに襲われた
転職活動において苦労したのは、見極めでした。
転職活動を始めてから予想以上に短期間で、ハローワークや転職エージェントから実際に求人を紹介してもらえました。
切羽詰まっていたので、紹介された企業が相当NGに該当しないかぎりは片っ端からエントリー。
ただ、実際「未経験可」「年齢問わず」の求人の選考に進んでいくにつれ、1からスタートする業界でこのまま選考を進めていいのか?ここより良い求人が出てきたらどうしよう?といった思いと、もし今後自分のこれまでのスキルや経験、知識が活かせて条件の求人はないと言い切れるのか?って気持ちには常に襲われていましたね。
失業保険をもらっての転職活動でしたが、まったく足りず家計は火の車状態。
妻はパートに出ていたものの、貯金を切り崩しながらの生活に焦りと同時に、自分の知識や経験が活かせればそのあとの昇給に繋がる可能性も高いのではないか?求人にこのままエントリーをしていっていいのか?焦れば焦るほど要らぬ心配が頭の中を駆け巡りました。
まさに、矛盾と戦いながらの活動は同じくリストラや倒産を経験した40代にしか分からない複雑な気持ちですよね?
私自身、いつまで活動を続けられるのか期間を決め、選考をつき進みました。
妻と相談してリミットまでは、良い求人があれば内定を蹴り他に期待するけど、リミットを過ぎたら条件の良い求人が出てきても既に出ている内定企業に入社する自分の中でのルールを決めました。
幸い、直接面接官に気持ちを伝えることで、私の気持ちを理解してくれ選考途中に「待ってくれる」心優しい企業も中にはありました。
自分にできることと貢献できることを具体的にアピールして逆転
様々な気持ちに駆られ、決して簡単ではなかった転職活動。
転職エージェントに紹介された求人のひとつが前職と同じ貿易業界、経験者優遇で救われました。
選考を進めていく上で、これまで手がけてきた業務内容や経験を全力でアピール。
自分にできることと、何を貢献できるのかを明確に伝えたことで、他の応募者たちよりも評価してもらえたようです。
その結果、その場で内定をもらうことができました。
同時進行で、他の選考も進めていましたが、業界・条件など全てを天秤に乗せて比較してみると、その企業が出してくれた条件が明らかに良く、具体的に良い将来のイメージがしやすかったので素直にその内定を受け入れることにしました。
私は貿易業務に関する資格をいくつか持っていたので、資格手当の形で資格やスキルを優遇してくれたのも非常にありがたかったですね。
いくら経験があるといえど、流石に役職に就くことはできませんでしたが…。
年下の先輩・年下の上司ばかりの中で仕事をしていくことになりましたが、1から新しい業界でスタートしたのではないため、すぐ職場の波に乗れたのは経験のお陰かな?
また、前職に比べて収入面も上がったので、ラッキーだったのかな、良かったですね。
会社が倒産した時は目の前が真っ暗になり、世の中を恨み絶望すら感じました。
でも今は、転職活動が成功して、前職よりも年収も福利もよい転職先に巡り会えたことを考えると、「会社が倒産してリストラされてむしろ良かった」と感じることができました。
不安が先行して転職活動できなかった40代の逆転転職
最後に要点をまとめておきます。
- 倒産絡みのリストラで退職金や再就職フォロー一切なし
- 不安の中、絶対に譲れない条件を決めてガンガン応募
- 内定が出ても転職に踏み切れないジレンマに襲われた
- 自分に今できること貢献できることをアピールし逆転転職
マサさん逆転転職おめでとうございます!
40代で営業職は未経験だったものの、貿易事務で培った経験と持ち前のガッツで乗り切り、今は管理職としてバリバリ働いているそうです。
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