初めて就職した職場がブラック企業だったら怖いですよね?
外から見ればブラックでも、中にいる人間は、他の職場を知らないだけに気付くのが遅れてしまうのが現状です。
西さんも他生の不安を抱えつつも、40歳になるまで定年まで勤めあげようと考えていたようです。
40代で自転車操業を続ける私立高校から転職を考えた
こんにちは、今は転職して私立の教員をしている教員歴20年目の松下です。
同じ職種ですが、今の方が断然良い職場です。
私は40歳の時、経営が傾きかけた私立の高校から別の私立へ転職を行いました。
新し校舎を建て替え経営が悪化!
校舎を建て替えたぐらいで経営が傾くかよ!!って言われるんですが、経営陣はずぶの素人集団。
学校のお金をつかさどる部署もザルで、経理を担当していたのはなんと理事長の奥さん。
経理上の間違いとかそういう次元の話ではなく、経理が分からない人が経理を担当してるから、まさに自転車操業!
めちゃくちゃです。
その結果、借金返済に向けて教員の給料を下げることから私たちの地獄が始まりました。
手当を下げられ、給料までも下げられました。
教育施設の設備投資にもお金をかけず、本当に時代遅れの学校でした。
その上、働き方改革が叫ばれるようになり、表面上は優良になりましたが、内面は今まで以上にボランティア的な仕事が増えるだけで、どんどん悪化。
長年勤めてきましたが、定年まで廃人のようにここで過ごすより、自分の力をもう少し活かしたいと転職を考えました。
教員の転職手段は、新聞の求人や各学校のHPで知ることができます。
ただ、自分がアンテナを張って、情報収集しない限りは情報が入ってこないのが難しいところ。
そこで、各学校のHPを毎週のようにチェックすることから始めま、特に夏から冬にかけては、求人が多いので出遅れないように準備をしていました。
また、知り合いを通じて、各学校の様子を探りながら、自分のやりたいことが出来る学校を探しました。
いくつか興味がある学校を見つけ監視を開始!
あとは、その学校が募集をするのを待つしかありません。
同じような学校もいつくかありますが、毎年のように教員を募集している学校も多いですね。
そういう学校は、教員の給料を渋ることで経営を安定させているので要注意。
運よく、準備した年に求人を発見して各書類を提出。
地区が違うので想像でしかない学校ですが、転職を決意しました。
年齢が40歳と高く満足のいく転職できるか心配だった
転職で心配だったことは、まず、年齢の壁。
30代なら若く将来性もあるので転職も容易し、勤めている学校でもそのくらいの教員はそれなりの人数いました。
しかし、40代となるとなかなか採用側も渋ってしまうじゃないですか?
自分の教育観が出来上がり、ある年齢の教員は頭が固いので、それだけで嫌がられる面がありますし、それなりの給料を払い見合う働きをしてくれるのかどうか分かりません。
今の私はどうなのだろうと考えましたが、新しい環境で新しい学校に変わると、自分の今までの技術を生かせるかどうかも判断が分かれるところ。
どこに行っても教える内容は同じですが、生徒の質や学校の雰囲気で技術を生かすことが出来るのか?生徒が受け入れてくれるのか?教員間で認めてもらえるのか?長く同じ職場で働くと、どうしてもその現場に染まってしまいます。
新たに採用をされてもついていけるか不安が付きまといます。
いろいろ悩み、失敗したらどうしようかと考えると、今のまま勤務する方が無難だとも思えました。
少なくとも今の職場に居座れば、それなりの安定があり、それなりの不満の中でやりやすさもあります。
長年慣れた環境を捨てる不安と同時に、新しいところへ飛び込む不安があります。
家族を養う身としては、今の生活水準を下げずに、新しい職場を探せるかどうか不安でしたね。
ただ、今のところにいても先はないと思い詰めていたので、環境を変えない限りは、ずっと不満のまま過ごしていくことになるので転職に踏み切りました。
教員の募集が少ないうえに年齢制限で応募すら叶わない
私が苦労したのは、やはり教員の募集が限られていること。
教員募集があっても教科が違うと、応募することもできません。
しかも、募集は学校の都合でしかないので応募する側はただ待つしかありません。
やっと募集が出たと思っても、年齢の壁があり応募することさえも叶わない。
主な提出書類は履歴書で、それ以外は、業務経歴書や自己PRなど学校独自のもの。
年齢制限はないけど、明らかに新卒者に近い内容の募集基準もありました。
さすがにこれでは家族を養っていくことはできません。
そんな中でも、とりあえず応募していくしかありませんが、書類選考の段階で落とされることも増えていきました。
その後、すぐに募集をかけている学校もありました。
ちょっとあからさま過ぎませんかね?
他に募集者がいなくても不採用にされる自分の不甲斐なさに虚しさしかありません。
家族の支えもあり何回書類選考で落とされても前向きに取り組めました。
たまたま、条件と需要が合わなかったがけだと自分を奮い立たせて、他の学校に応募しまくり、おかげで、書類審査はその後、順調に進み合格。
ただ、面接では、必ずと言っていいほど転職理由や行ってきた実績を聞かれました。
特に実績は、担任の仕事ができるか?部活動の顧問をやったことがあるか?聞かれました。
そんな中で、私の希望を聞いてくれる学校はほとんどありません。
自分のやりたいことが出来る職場かどうかは、はっきりしないままの試験だったので不安でしかありません。
案の定、内定後に条件を確認すると思ったよりも低い条件であることが多かったですね。
今の水準を保てる求人はほとんどなく、かつ自分のやりたいことが出来るかどうかも不明。
そんなところにわざわざ転職する意味があるのか?、と家族から言われたことも何度かありました。
先の不安と現状維持、どちらを選ぶか自分の中での葛藤も大きかったです。
根気強く探し続けたら条件に当てはまる職場に転職できた
転職活動をする中で、ひとつだけ今の条件と同じくらいで、やりたいことが出来そうな職場が見つかりました。
結局いまその学校に勤めていますが、細かいことを言えば条件や環境は違いますが、自分が本当にやりたかったことが出来ています。
その学校はちょうど40代が少なく、中堅どころで他の学校の経験がある人を探していました。
時代に出遅れながらも、新しく自分たちの学校を変えていこうと上昇を始めている時期だったようです。
そんな時期に、私のような他校の経験者は貴重な意見を出すことが出来るので、外部の人間を交えて活性化したいとのことでした。
もちろん、待遇もそれなりに優遇をしてくれたので、ありがたかったですね。
たまたま、私がやりたかった教育改革をリーダーシップをふるってできる人がいなかったようで、運よくマッチング。
年齢が高いからと諦めずに、自分の意思を通した結果で転職できたと実感しています。
給料・福利厚生的な待遇の変化はありませんでしたが、勤務時間や休日は大きく変化しました。
びっくりしたんですが、土日にちゃんと休めるようになり、校長たちの顔色を伺って無駄に放課後の居残りをしなくてよくなりました。
自分がやりたいことが出来るので、毎日に張り合いがあります。
そんな楽しむ私の姿を見て、新しい職場で評価をされ役付きにもなりました。
これといった失敗はないですが、新しい環境に慣れるまでは苦労しましたね。
学校独自の感覚は、どこの学校もあるので、環境の変化への対応までは難しかったかな。
でも、案外なんとかなるものですよ!
自分で制限を付けたりしなければ、人間対応していけるものです。
転職前、勝手にあれこれ想像していた不安は一切なくなりましたね。
今考えれば、転職を決意したときの不安は、ほとんどが心配には及ばないものでした。
不安を抱えたまま転職活動すると、それが面接官にも伝染するので気持ちを切り替えながら頑張っていきましょう!
財政難の高校から40代で転職に成功した教師の話
最後に要点をまとめておきます。
- 自転車操業を続ける私立高校に嫌気がさし転職を決意
- 年齢が高く満足のいく転職ができるか心配した
- 教員の募集が少ないうえに年齢制限の壁が厚かった
- 諦めず根気強く探したら条件に当てはまる求人を発見
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