収入を取るか?プライベートを取るかは究極の選択ですよね?
お給料が良くて一切残業も休出もないお仕事に就けたら、どんなに幸せなことだろうか考えますが、みんな考えていることは同じ。
堀井さんも正社員目指してバリバリ仕事をこなしていましたが、ある日突然プライベートな時間が欲しくて転職に踏み切ったといいます。
何があったのでしょうか?
40代で正社員目指してバリバリ働くも体力的に限界
産業機械関係ので会社の資料制作及び紙面・WEBの広告デザイナーとして働いている堀井と申します。
現在43歳女です。
前職の激務から離れることができ、今では念願のプライベートの時間を持てるようになりました。
私が42歳の時、勤め先が非正規社員を雇わず正社員のみにするとの意向を示しました。
当時の私は契約社員を経て念願の正社員へのトライアル中、残業はもちろんのこと、休日出勤しないと納期が間に合わない激務にさらされていました。
定時プラス3時間で21時半まで残業することもザラで、休日出勤も隔週ごとに対応していましたが、金銭面は割増残業・休出手当がもらえたので非正規ながらウハウハ状態。
自分がもし正社員になれば更なる残業を求められるのは予測できましたが、正直体力的に長時間働ける自信はありません。
正社員で働くならもう少し勤務時間が短く業務の負担がないところが良いのではないかと思うようになり転職を決意しました。
あと少しで正社員の座を掴めそうだった私は、アルバイトや非正規職は一切視野に入れず、ハローワークや複数の派遣会社に登録して、ありとあらゆる努力をしたつもりです。
40歳過ぎて学歴なし、できれば残業はしたくない、あわよくば短時間勤務選択となると、オフィスワークで土日祝休みが条件に出ている求人で高倍率。
しかも女性となると就職全般的に男性に比べればかなり不利ですよね?
職種問わずオフィスワーク求人に絞って応募しましたが、あえなく全滅。
自分の中では、それこそ死に物狂いで応募しまくったのに、面接さえ辿り着けない会社がほとんどで本当に悲しい気持ちになりました。
前職は非正規出会ったものの
- 正社員になれる直前だった
- 年単位で仕事を続けていた
- 今すぐに働きたい熱意
が伝わり、非正規の仕事だけでなく、正社員の仕事も舞い込むようになりました。
派遣社員のメリットは、給与は安くても仕事の責任感がない割には時給が高く人と距離が置けること、社員のメリットは会社の待遇が本質的に良いところですね。
私は悩みに悩んで、自宅から近い方の派遣を選びました。
最初から譲れない条件を決めすぎて転職活動が難航した
30代の頃に比べて不穏な空気が漂う40代の転職事情、ネガティブな噂だけが独り歩きして希望を抱ける情報がいっさい入って来ません。
転職中は仕事が見つからずローンが返せなくなったらどうしようかと毎日不安でしたね。
はっきり言って、毎日休みなのに激務でヒーヒー言ってた時よりも体調を崩しやすくなり、精神状態が猛烈に不安定になり孤独感を味わいました。
いくら社会が女性平等を唱えても、女性が高収入になれるのは公務員か国家資格のある職業ばかりじゃないですか?
体力がよほどある女性ではない限り、誰でのできる力仕事で逃げることもできません。
かと言って、接客も苦手なので面接で断れるのも見え見え、努力をするにしても土日祝勤務が必須なので物理的に難しかったかなぁ。
自分にはオフィスワークしかできないので毎日毎日不安・不安・不安。
しないよりはマシですが、短期間でスキルを得る資格取得して気を紛らわしていまいたが、それも結局職歴のないものだと全く就職に無意味。
後は結構無責任で自分勝手な派遣会社が世の中に多いことに気づき、今まで自分が仕事がすぐに見つかるのは運がよかったんだとか、これまでの人生を振り返るほど苦しみが増しました。
働く時間と曜日だけは自分の中で妥協できない条件でしたが、時給は途中から妥協をすることにしました。
無収入より減給したらすぐに見つかるだろうと自分を慰める日々。
倍率が高い事務職ばかりに応募して無駄に時間を消耗
転職で特に苦労したのは、40代になった途端、面接に辿り着くまでが激ムズなこと。
派遣会社から覚えられないくらい電話が来て会社を紹介してもらったのに、手応えは一切なし。
電話が来た後に、その都度、職務経歴書や履歴書を新しく作って、派遣会社の指示で送付しまくったので憤りも覚えました。
本当に手応えのない日々がとても長く感じましたね。
時間がだいぶたってから、自分の希望している職種がものすごく倍率が高いこと、学歴や若さよりも社会人経験が長い人を選んでくれる会社と若さ重視に別れる会社があることに気づきました。
最初から分かっていれば無駄に消耗する必要もなかったんじゃないの?って自己嫌悪です。
不幸中の幸いだったのは、ハローワークで失業保険の手続きをしたら焼石に水ですが給付金がもらえたこと。
契約社員でバリバリ稼いでいた私からすれば、お小遣い程度だけど。
女性の多くが、がっつり給付金や再就職手当をもらえた後に社会保険料がもったいないと時短で働いたり時給安いところを選ぶのが主流ですが、私は逆に今まで高額な社会保険料を支払っててよかったと思いましたね。
本当は働けるのに、社会保険料払いたくないからと、仕事や収入をセーブしてサービス残業までしている女性に「もったいないことをしているよ!」って教えてあげたいですね。
新しい就職先では社会保険料即加入を自ら選びました。
プライベートが確保できる転職先に出会えひとまず安心
私が43歳で転職して良かったのは、年収は一時的に下がったものの運良く職場が自宅近くになったので通勤が最高に便利になったこと。
前職で激務に耐えすぎたせいで、仕事がすごく楽過ぎて忙しい期間ではなければ半日くらいで仕事が終わってしまうことさえあります。
正直なところ、たまに激務のスリルの物足りなさを感じるのですが、やっぱりノー残業で時間通り帰宅できる今の生活のほうがあり難いです。
もちろん残業をたくさんして稼ぎたい、責任のある仕事をしたいと思う人もたくさんいるでしょう。
自分には残業したり責任の重い仕事よりも、ある程度隙間がある方が良いし身の丈にあったものを選ぶべきと思います。
以前に比べて給料は2割減ですが、代わりに自炊したり副業をする時間が出来たので思ったよりも金銭的なダメージが少ないのが幸い。
転職での失敗は先入観を持って活動に入ったことかなぁ?
こんなことを言うのもなんですが、それでももう一度きちんとスキルを磨き直してから数年後には転職したいと思う自分がどこかにいます。
同じ時間帯や距離でもっと高収入のお仕事を探すとなると、明らかに自分のスキルと職歴が足りないのは自覚しています。
転職期間中のたったの1ヶ月で一気に高スキルになるのは難しいことですし、スキルを持ったところでも働いた経験がなければまず相手にもされません。
今は空き時間を活用して徐々にスキルアップをしていこうと考えているところです、経験は在宅で作ってるので次に生かします!
危険をおかして転職した40代女性が勝ち取ったもの
最後に要点をまとめておきます。
- 正社員登用目前で体力の限界を迎え転職に踏み切った
- 譲れない条件をあれこれ決めすぎて転職活動が難航
- 倍率が高い求人ばかりに応募して時間を無駄にした
- 年収は下がったがプライベートが確保できる職場に感謝
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