現実逃避のための転職って上手くいきませんよね?
悲惨な状況から抜け出したいと考えても現実は甘くなく、焦りだけが募り、現実と理想の両方からダブルパンチを喰らってしまいます。
ネガティブ思考の転職を乗り越えた北見さんも、理想と現実の狭間で随分と苦労したひとり。
深夜までつづく残業と休日出勤に心が壊れそうな40代
はじめまして、私は以前は電機メーカーのシステムエンジニアをしていましたが、現在がIT企業で営業をしている55歳の男性です。
僕が転職したのは46歳の時。
当時は電機メーカーでシステムエンジニアをやっていたのですが、ブラック企業もビックリするんじゃないかってぐらい残業が多く苦しんでいました。
月曜日から金曜日まで働きづくめで、土日の休日出勤も多く心身ともに疲れて壊れてしまいそうでした。
また、当時は管理職の立場でもあったので、残業手当も付きません。
これが転職する動機になったと言っても過言ではなかったです。
同じ職場でも厳しい労働環境の中で、頑張る部下や同僚もいたのですが、次第に他の企業に移ってく社員が1人、2人と増えていく現状に焦りに似たものを感じ始める私。
そんなことから、私も過酷な現場に耐え切れず、当時のプロジェクトが落ち着いたタイミングで転職することを決意したのです。
転職するに際しては、転職エージェントを使うこと最初から考えていました。
というのも、先に転職して行った同僚から「転職サイトやハローワークには待遇の良い求人が全くない」話を聞いていて、私も転職エージェントひとつに絞って活動開始。
転職エージェントはたくさんありましたが、その中でリクルートエンジェントという企業にお世話になりました。
リクルートエージェントを選んだ理由は、同僚が転職で活用したエージェント会社で40代でも求人を紹介してもらえる実績があったから。
そして、ここで私のプロフィールやこれまでの実績・経験・スキルを情報登録して、次にステップに移る活動を水面下で行いました。
前の職場で現業をこなしながら、転職エージェントを活用していたので、時間的に非常にキツかったのですが、あの時の踏ん張りが今につながったと考えています。
転職適齢期がとっくに超えている不安を抱えながら活動
転職するに当たって心配だったことは数多くありますが、一番の悩みは本当に転職することができるか?でした。
当時私の年齢は40代後半。
転職の適齢年齢としては、もうとっくにピークを越えていました。
当時から徐々に転職ブームと叫ばれるようになっていきましたが、まだまだ本格的ではありません。
そんな背景の中で、自分のスキルや実績を評価してくれて受け入れてくれる企業があるのだろうか?不安がすごく大きかったです。
確かに、システムエンジニアとしての職種だったので、電気業界やIT企業でのニーズは高いと感じてはいましたが、必ずしも保証があるとは考えられませんでした。
心が折れそうになるくらいに心配でしたが、今の職場に留まるくらいなら、いっそのことしばらくフリーランスでもいいかなと感じたくらいなので、そんな風に考えると、転職する際の年齢的な不安要素は次第に薄れていきました。
もう1つの心配点は、なんといっても収入です。
当時は平均的なサラリーマンの年収以上もらっていたので、転職した時にどの程度の収入を得ることができるのかも心配でしたね。
せっかく転職が成功できたとしても、今の収入より大幅ダウンしてしまうと転職の意味がなくなってしまいますよね?
見えない不安に押しつぶされ不安だけが募っていく40代
転職活動は中々本格的に進まず苦労しましたね。
というのも、前職の仕事を放っていおくこともできず、現業をこなしながらの転職活動だったので、時間が経過すると共に焦りが募っていきました。
「本当に自分は転職することができるのか?」という焦りと苛立ちがドンドン蓄積。
こんな要らぬ心配をするなら、定年まで我慢して居続けるべきなのか?いやいや、俺は転職してブラック企業から抜け出すんだ!って、私の中で善と悪が戦っていましたね。
ジレンマですね。
転職エージェントに自分の個人情報を登録したまでは良かったのですが、そこから実際に転職先の面接を受けるまでに2ヶ月程はかかりました。
この時、他の同僚も転職を考えており、お互いに情報や進み具合を交換しあっていましたが、後から転職活動を始めた同僚の方が先に別の企業に内定をもらい、ますます気持ちが焦っていきました。
今から考えると、そんな思いになっても仕方のないことですが、本当に心が不安定になっていた時期です。
しかし、これだけ進まないのには理由がありました。
転職エージェントのアドバイザーがしっかりと私のことを理解して、理想となる転職先をセレクトしてくれるための準備期間だったから。
個人プロフィール登録から始まり、転職先と面接訓練、履歴書の書き方、今までのスキルの棚卸をして行く中で、私自身がどのようなことができるか、どのようなことをしたいのかをしっかりと分析してくれますす。
エージェントのアドバイザーはむやみやたらと転職先を斡旋するのではなく、私に本当に合った企業を見つけてくれるためにしっかりとサポートしてくれたわけです。
エンジニアではなく営業の管理職として転職を果たす
最終的に転職が決まった先は、IT系企業。
自分では想像もしていませんでしたが、システムエンジニアとしてではなく営業責任者としての立場でした。
それまで営業という職種を担当したことはなかったものの、私のシステムエンジニアの仕事はフィールドエンジアという立ち位置で、営業に近い立場で仕事をしている職種でもあったので、営業現場に一緒に行くことや、クライアントに単独で訪問して打ち合わせをすることも多かった。
その点を評価されて、内定をいただけた形。
転職できるまで半年近く時間がかかってしまいましたが、何とか無事に転職先を決めることができました。
活動が上手く進まなかった頃、ハローワークや転職サイトを覗いては、何かしらの確証を求めて無駄に動き回ったり、転職エージェントを信用しきることができず、あれこれ噂を検索しまくったこともあります。
人間って、見えない不安にさらされると無駄な行動をしてしまうことが、この時よく分かりました。
ちょうど、前職の仕事がひと段落着いたところで、そのタイミングで会社を移ることができて本当に助かりました。
48歳の転職は絶望的なものと思っていましたが、転職エージェントのサポートのお陰で転職できてしまいました。
ここは我慢せず、思い切って判断して転職して正解でした。
年収は若干下がったものの、許容範囲でした。
今となってはIT系企業は人気業種の1つで、留まることを知らないくらいに元気に成長している業界ですが、私が移った会社では営業職の人材が乏しいことからの採用だったこともラッキーでした。
「SEとしての評価ではなかったのか?」と受け止めていたのですが、後から分かったことは、「エンジニアの経験を持った人が営業の管理職になる」ということが条件だったようです。
転職できるのは35歳までとか、未経験では転職できないって先入観が、私たちの目を濁らせてしまいますが、転職エージェントのアドバイザーは私たちのことを売り込みめるよう分析してくれるので、先入観なく委ねてください。
これも40代までに培ってきた経験やスキルがあってこそ、現在の職場で活かされています。
ブラック企業から逃げたい40代が転職で成功したケース
最後に要点をまとめておきます。
- 深夜まで続く残業と休日出勤に心が折れる
- 適齢期をとっくに超えている40代後半での転職に不安
- エージェントに登録してから面接するまで2か月を要した
- エンジニアとしてではなく営業として転職を果たした
人って自分の経験や知識からでしか求人を探せませんが、転職エージェントなら経験やスキルから適職を探してくれるので嬉しいですよね?
私も想像だにしなかった医療・介護業界に転職することになりましたから…
ハローワークや転職サイトで手ごたえがなくても、一度、転職エージェントの門を叩いてみてください。
まだ見ぬ転職先がそこにあるかもしれませんよ!
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