自分探しって大切ですよね?
若いころは何でもできる意味不明な自信があるからと、理想を求めて何度も転職してしまうんですが、歳を取って40代になると転職歴が足かせとなることを誰も想定していません。
私と同じように自分探しに没頭しいた仁村さんも、40代の転職では転職歴が足かせとなって苦労したようです。
居心地がいいアパレル業界も年齢が上がると転職できない傾向
はじめまして。現在51歳の独身女です。
20年間の間に何度かアパレルとブライダル関係を転職しています。
私が45歳で転職しなければならなかったのは不幸と偶然が重なったのが本当のところ。
長年、慣れ親しんで転職もしやすいアパレル販売職は実は年齢制限などほとんどないと思っていました。
でも、40代になったころからどんどん応募できる求人がなくなってきて…不安になったのが発端。
若い頃にアパレルに出会えて経験を積めた事は確かにラッキーだったといえます。
私の世代はリクルート社の「とらばーゆ」での職探しが主流でしたが、ネット文化でとらばーゆは廃刊になってしまい情報誌でしか転職経験のなかった私は正直困りました。
ではどうしたか?
昔登録した派遣会社をあたってみると、もう25年以上経っていたのに在籍履歴が残っている!
まるで過去の亡霊にあった気分でしたね。
しかも、当時給与振り込みに使っていた口座の情報までそのまんまじゃないですか!
この時は要するに、手段など選んでいられない焦燥感。
私はハローワークをまともに利用したことがなく、ハローワークに良い印象はありません。
呑気にいつでも転職できるアパレル職で楽していたら時代は大きく変わってしまい、ネットからの転職サイトは経験のある方はよくご存じかと思いますが、40歳を過ぎると条件ではじかれてしまう事実を知りました。
それでは派遣社員でも仕事にありつくことが難しくなり、それまでずっと忘れていた25年前の派遣会社の門を叩くことになりました。
しかしこれは転職への始まりであって、派遣はあくまで緊急措置と考えていました。
背に腹は代えられないってことです。
理想の職場を求めて転職したのが足かせとなり不採用が続く
転職はいつの時代も年齢が何歳であっても不安ですが、特に40歳を過ぎて専門職の資格や肩書きがなければさらに不安に陥りますよね?
私はバブル世代なので、20~30代の頃は職探しに困ったことなど一度もありません。
それどころか、転職市場が開けていてその気になればいつだって転職はできたのに、私が転職市場に戻ってきた45歳にはとっくに適齢期は過ぎていました。
知らないよねそんなこと…
不安は深刻な現実となり、情報誌もなくハローワークの噂はブラック企業ばかりって、そんな話ばかりで社会学者もハローワークには期待薄のような世論を聞くと不安でしかありません。
それでもなんとしても仕事を探さなくてはいけないから、余計に焦りましたね。
30代の頃はのんびり自分探しをしていたので、もう自分探しなどとは言っていられない自分の状況にに変化していたのでそれはもう不安で焦りました。
まさか転職回数がここにきて足かせになるだなんて思いもしません。
転職サイトは便利ですが、はっきり言って45歳ではかなり難しい。
それではもう間口がない!
気分はまるで、受け入れてもらえない難民のようですが、ふと思ったのはここまで条件が絞りこまれても20代30代で仕事にありつけない、続かないのはチャンスでもあると考えました。
諦めないで底辺の場所に、もしかしたらチャンスはあるかも?と予想して職探しの方法を180度変えてみたら、大正解!
入りやすいチャンスがあり、そして新しく生まれ変わる偶然まで引き寄せることができました。
アパレル業界しか経験していない私は派遣から始めるしかない
派遣会社からのスタートでしたが、最初からいい条件の仕事を紹介してもらえるかというとそうではありません。
何度か実績を積まない事にはステップアップにならないのはどの職種でも同じです。
40代後半でしかも転職歴が多い私は、25年前とは違ってもう信用もなにもないワケで、まさに初心者状態でしたが2ヶ月で撤退予定のアパレルメーカーの穴埋めとしてド短期でしたが派遣が決定。
新しい人生を送る足がかりには難しい仕事ではなく、まぁこんなもんだろうと思いました。
それでも最初の月で20万円稼げたのはいい感じの手応えでしたが、この頃の私は派遣を繋ぎとしか思っていません。
でも始まりはここからで、撤退して勤務先がなくなると同時に次の勤務先を派遣会社が勧めてきたのは、超ド短期で頑張ったアパレルメーカーでの評価が決め手になったようです。
有能であることがどのような評価基準かはわかりませんが、どんな短期のお仕事でも誠心誠意頑張っていれば認めてくれるもの。
これって昔から変わらない基準ですよね?
「人柄のよさと売り込める力」アパレルに関して言えばそれだけだですが、おなじ百貨店内で間髪開けずに次の月には継続して仕事がある状態に持ってきてここから転職への道が開けていきました。
次の仕事は最初から長期の契約でしたが、よほど条件が良くない限りは適度なところで次の仕事を見つけてすぐに転職する気ではいました。
この頃の私はまだ派遣って働き方を下に見ていた感が否めませんね。
離職率が高いブライダル業界を目指したら正社員の座につけた
転職するためには生活を安定させなくてはいけません、派遣で安定した収入と福利厚生と社会保険を手に入れたら、そこから転職活動をスタートさせました。
表では誠心誠意派遣のお仕事に没頭して、裏では着々と正社員の座を狙っていた私。
まぁ、誰が考えても最悪な女ですよね?
40代後半で正社員の座?
これは45歳ではやはり難しいだろうと考え職種は選びませんでした…それが功をなしたのか職はいくらでも見つかりました。
ぶっちゃけ、私は離職率が高そうな求人を狙って応募しまくったんです。
入れ食い常態ってこのことを言うんでしょうか?
転職サイトでは散々「お祈りメール」をもらって自尊心が傷つきましたが、離職率が高そうな職場は選び放題。
ここでももちろん御社に貢献します的なことを誠心誠意アピール。
何がよかったのかというと、その職場はずっと人を募集し続けていて人が続かない問題を抱えていた職場でした。
これが私にとってはさらに良い条件になりました。
キツイ職場ほどチャンスがある!そう思いませんか?
皆が辞めてしまう嫌がる職場なら長く居れること請け合い。
確かにクセのある社員ばかりの職場でしたが、私はすぐ気に入られたので居やすくてストレスに感じることがありませんでした。
アパレル業界で培った「人柄のよさと売り込める力」が功を奏したんだと後で気付きましたが…。
お局さんに気に入られると、そこからは早かったですね。
割と下手にでつつお局さんグループに仲間入り、まぁ確かに嫌だなぁって思うこともありますが、未経験ではありますが正社員の座に返り咲けたんです。
今はブライダル関係の資格を目標に、全力でお仕事しています。
アパレル業界から異業種に転職する秘策を私が教えます
最後に要点をまとめておきます。
- アパレル業界は居心地が良かったが40代は転職しずらい
- 転職回数が足かせとなって転職サイトで落とされてばかり
- 未経験で採用してもらえず派遣社員で経験を積む作戦
- 敢えて離職率が高いブライダル業界を狙って逆転転職
逆転転職おめでとうございます!!
敢えて離職率高めの求人に応募するのは勇気がいる行為です。
アパレル業界で培った人柄のよさと売り込める力があったからこそ成し得た、逆転劇だったのかもしれませんね。
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